Daily Necessities
組合員の声から誕生して、改良を重ねてきました。
誕生のきっかけは、1990年代初頭に寄せられた「『こんせん72牛乳』の紙パックを再利用したい」という組合員の声でした。一般にはまだ回収率も低く、原料には向かないとされていた紙パックの再生紙でしたが、研究を重ねトイレットペーパーの商品化を実現。さらには、ティシュペーパーの商品化も実現しました。その後も「もっと厚みを出してやわらかく」「ダブルロールのミシン目がずれる」などの組合員の声にこたえるため、研究と改良を繰り返し、製造効率よりも品質を優先して、改善してきました。
組合員の声がメーカーの技術向上の原動力になり、組合員とともに成長してきたともいえるのが、この「り・さいくりんぐ」シリーズです。
トイレットペーパーは、やわらかさと使い勝手にこだわりあり!
「再生紙はかたい」というイメージを払しょくするために、トイレットペーパーはやわらかな肌ざわりを追求しました。素材は、組合員から回収した牛乳パックや注文用紙などの古紙。牛乳パックの丈夫な長繊維を配合しつつ、紙表面にはクレープ(しわ)を多く入れて、ソフトな使い心地に仕上げています。
長さはシングル130m、ダブル65mといずれも一般的なロールの約2倍。長もちするので、取り替えや買い足しの手間も減り、保管スペースも約半分ですみます。紙芯を入れず、中心の穴をギザギザにして最後までほどけやすくすることで、できるだけゴミを出さない工夫を凝らしました。
ティシュペーパーはパッケージにまで再生紙を活用。
トイレットペーパーと同様に、ティシュペーパーも牛乳パック類を原料としています。繊維が長く、上質な紙原料となる素材を60%以上使用したことで、ふんわりやわらかな肌ざわりに仕上がりました。紙の密度が高いため、1枚1枚が丈夫で吸水性もバッチリ。ちょっとしたふき取りでも破れにくく、安心して使える紙質です。こんせんくんのイラストが好評のパッケージも古紙100%で、すべてが資源を大切したいという思いで作られています。
商品に込めた想い
マスコー製紙株式会社 営業部 阿部太郎さん(取材当時)
見た目は普通のトイレットペーパーと同じですが、一般の2倍以上の長さでびっしり巻かれているので、ずっしり重い。しかも芯なしで取り換える手間いらず。一度使われた組合員の方からは「もうほかの商品は使えない!」という声をいただくことも。
ティシュは組数たっぷりの200組で5箱パック。紙も厚くてしっかりしており、こんせんくんが大きく載ったデザインは子どもたちを中心に大好評です。
ページに記載された内容は、最新の情報と異なる場合があります。
Daily Necessities
生活用品
Story