Dry Foods & Flours
だしによし、食べてよし! 用途が広い万能昆布。
日本で食べられている昆布の約90%は北海道産。函館沿岸でとれる真昆布、羅臼(らうす)沿岸でとれる羅臼昆布など、場所によってとれる昆布の種類が違います。しかも使い方もそれぞれ異なるのが特徴。パルシステムの産直産地「えりも漁業協同組合」でとれるのは、日高昆布[別名:三石(みついし)昆布]。その名のとおり日高沿岸がおもな産地で、コクのあるだしがとれ、やわらかく煮えやすいため“食べる昆布”としても人気です。
えりもの森の再生に取り組む産地と産直協定を締結。
海から陸を見れば、緑生い茂る山々が広がるえりも。しかし約70年前、伐採や家畜の放牧により、えりもの緑は一度消えかけました。砂漠化した山から舞う砂は海へと降り注ぎ、昆布の品質は悪化。あらゆる防風対策の結果、緑化の糸口となったのは“ゴダ”と呼ばれる雑海藻を牧草の種の上に敷き詰める独自の方法でした。この緑化対策を、えりも地域の住民や漁業者が地道に取り組み、近年ようやく豊かな緑がよみがえったのです。そんな「森の大切さを一番知っているのは漁民」と環境保全に取り組む産地を応援すべく、パルシステムは産直協定を結びました。えりも地域の緑化運動に取り組む産地では、郷土樹種であるカシワなど、植樹にも力を注いでいます。
夏から秋にかけて、家族総出で昆布を加工。
7月に解禁され9月まで続く昆布漁は、えりも地方の夏の風物詩。種苗をロープにつけて海に置く養殖昆布の産地もありますが、同漁業の昆布は100%天然もの。1~2人乗りの小舟で日の出に合わせて出港し、1日で約1トン(生の状態)もの昆布を採取します。これを、小石を敷き詰めた干場(かんば)に1枚ずつ広げ、子どもから大人まで家族総出で昆布を干していきます。長いもので13mにもなる昆布を船に引き上げ、干場で広げて干すのはたいへんな重労働です。しかも干し上がったものを105cmの長さにカットし、等級ごとに仕分けするまで、すべてが手作業。まさに家族総出の大仕事です。
「えりも漁業協同組合」女性部が昆布料理を介して組合員と交流。
「えりも漁業協同組合」は、組合員との交流も盛んな産地。同漁協女性部のメンバーが、各生協を訪れ、本品を使った料理教室を開いています。炊き込みごはんや鮭の昆布巻き、昆布のきんぴらなど、“浜の母さん”たちのアイデアあふれる料理は、参加組合員に大好評です。
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乾物・粉類
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