Breads & Jams
シンプルな原料だからこそ味わえる、小麦の本来の風味。
原料は国産小麦粉にホシノ天然酵母パン種のほか、パルシステムオリジナルの砂糖『花見糖』と塩『海はいのち』のみ。油も卵も使っていないので、小麦の味も香りもダイレクトに感じられます。ふわっと軽い口あたりのパンとは違って、トーストすれば歯切れのよいさっくりとした食感が楽しめ、中はふっくらもっちり。「ほかでは手に入らない」、「香り、味、食感どれも素晴らしい」と、長年多くの組合員に支持されている、パルシステムの看板商品です。
“つながり”があるからこそ実現できた、「国産小麦」。
40年以上前に誕生した『こだわり酵母食パン』。これまでは外国産小麦を使っていましたが、2024年10月に原料の小麦を国産に変更しました。かねてより国産化をめざしていましたが、かつての国産小麦は生産量が少なく高価格。その年によって生地の膨らみ具合が変わるなど、品質の安定した小麦を仕入れるのが困難でした。ですが、生産者の努力の積み重ねによって品質が次第に向上。製粉の調整や試作のペースを上げ、長い月日をかけてついに国産化がかないました。産地やメーカー、製粉会社の取り組みが実を結んだ、作り手たちによる“つながり”の賜物です。
ホシノ天然酵母でじっくり発酵。焼き上げまで2日間かかります。
国産化に苦労したのは、扱いのむずかしいホシノ天然酵母を使っていることも理由です。ホシノ天然酵母は、豊かなうまみや香りを引き出すことができるうえ、お米由来の酵母ならではのやさしい甘みが魅力。ですが、1日足らずでパンが完成するイースト酵母に対し、生種起こしから発酵、焼き上げまで丸2日かかります。
生地を膨らませるのにも時間がかかるので、原料の小麦粉には外国産のような“膨らみやすさ”が必要。そこで、小麦のできに左右されずに品質を保てるよう、北海道産を中心とした国産小麦粉のオリジナルブレンドを開発し、国産化の実現につなげました。
商品に込めた想い
(株)パルブレッド 大滝公華
やっとかなった念願のリニューアルでした。
定期的に開催している「国産小麦研究会」に製粉会社さんが、わざわざ工場に来てまで協力してくださって。「発酵温度はもう少しこうしたら」「ざらつきを抑えるため、こんな風に生地を練ってみては……」など、細やかな知見をお借りできたのが、今の「さっくり、もっちり」とした食感につなげられたのだと思います。
組合員の声はもちろん、産地や製粉会社の「横山製粉(株)」、メーカーやパルシステムが、「こだわり酵母食パンを国産小麦に」という同じ思いでつながり、長年準備を積み重ねたからこそできた商品。ほかでは、そうそう作れないパンだと思います。
これまで以上に、長く愛される看板商品になってほしいですね。
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