産直小麦使用島原手延べそうめん

産直小麦の持ち味を「手延べ」と「熟成」で引き出しました。

産直小麦使用島原手延べそうめん

どこでどのように育ったのか明確な、産直小麦が主原料。

夏はもちろん、それ以外の時季もにゅうめんなどで1年中活躍するそうめん。日本の食卓に欠かせない食品ですが、その主原料である小麦は、意外にも輸入品が大半です。しかしパルシステムは「国産を優先」。この商品には、国産なだけではなく、作り手や栽培履歴も明確な産直小麦を使用しました。品種は、熊本県産の「ミナミノカオリ」と「しろがね」。これをブレンドして使用しています。なかでも「ミナミノカオリ」は、本品の製造元と製粉メーカーが協力し、様々な品種を試した結果選び抜かれたもの。製造元が理想的なそうめんとして掲げる「つるっ、ふわっ」とした食感、そしてほのかな「こりっ」という歯ごたえを叶える、カギとなる存在です。

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JAたまなの産地風景(熊本県)

約400年の歴史をもつ、島原伝統の手延べ製法で製造。

作り方には島原400年の伝統が生きています。小麦粉と平釜塩に水を加えてこね、植物油を塗ってよりをかけながら細く延ばす手延べ製法です。生地を薄く延ばして切る、一般的な大量生産のそうめんに比べて手間も時間もかかりますが、小麦のグルテンが切れないため、弾力とコシがしっかりとしたそうめんになります。手延べの最後の工程は手作業で行いますが、細さはまるで機械で仕上げたようにほぼ均一です。これは「ゆで時間に差がでないように」という作り手の配慮。おいしさのためなら、手仕事のあかしすら消してしまうこだわりの作り方です。また油は、一般的に綿実油が多いなか、紅花油を使用しています。

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手延べ作業のようす

炭を敷き詰めた貯蔵庫で熟成させ、おいしさを均一に。

本品はでき上がっても、すぐに出荷はしません。床下に炭を敷き詰め、さらに建物のコンクリートにまで炭を練り込んた貯蔵庫で、約半年から1年半もの間熟成させます。こうすることでいっそうのど越しよく、コシも均一になるためです。炭の湿気等を吸着する効用により熟成倉庫が良好な状態に保たれるため、熟成期間中の品質は保持されます。作るだけでなく、でき上がってからもおいしさを高める工夫には、作り手のプライドが生きています。

しかしそのプライドをも揺るがす事態が2016年の春に発生。「熊本地震」です。パルシステムは、本品の主原料である小麦の製粉メーカーへ義援金を贈呈。組合員から寄せられた想いを届けました。こうしたことができるのも「顔が見える関係」を礎とする「産直」ならでは。おなかだけではなく、心までを満たすおいしさが、この商品には詰まっています。

商品に込めた想い

(株)みそ半 商品担当

1976年の創業より「安全・おいしい・健康によい食べ物づくり」という命題を自らに課し、「健康な命を育んでいただきたい、そしてその命を未来につないでいただきたい」という願いを込めて、いち早く国産小麦粉を使用して手延べそうめん作りを始めました。1988年にはおいしい手延べそうめんを作るために、塩の開発も行いました。これからも、今までにも増して安全・おいしい・健康によい食べ物で、多くの方が幸せになれるよう、お手伝いしていく考えです。

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