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きっかけは、輸入飼料の高騰。
2008年、畜産業界に大きな衝撃を与えた、輸入飼料の高騰。鶏の飼料の中心であるとうもろこしを輸入に頼る養鶏農家にとっても、大きな痛手でした。これをきっかけに誕生したのが、親鶏に与える飼料全体の20%を飼料米にした『産直こめたまご』です。
「少しずつでも、できるところから飼料の国内自給に挑戦し、飼料確保の基盤づくりをしたい」。そんな産直たまご生産者の思いからはじまったこの取り組み。これをきっかけに、畜産農家と稲作農家をはじめとした産地連携が深まったり、飼料米を耕作放棄地で栽培することで地域農業の活性化が図られたりと、『産直こめたまご』はさまざまな好循環をもたらしています。もちろん、飼料の自給が進むことは、食料自給率の向上にもつながっています。
基本は「健康な鶏を育てること」。生産者も飼育方法も明らかです。
「安心でおいしい卵を作るためには、鶏の健康が何より大切なんです」と語るのは、産地のひとつ、やさと農業協同組合(茨城県)の生産者・諏訪宏行さん。
諏訪さんは鶏の体調管理のため、飼料の一部に米ぬかを発酵させたものを加え、おなかの調子を整えるなどの工夫をしています。
また、鶏舎は『産直たまご』と同様、自然の光と風が入る鶏舎を採用し、ケージのなかも充分なスペースを確保。できる限りストレスがかからないように配慮し、のびのびと育てた健康な鶏の卵をお届けします。
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