北海道産直牛

深いうまみのある赤身が主体。健康に育てたからこその味。

北海道産直牛

10カ月齢以降の飼料には抗生物質を使用しません。

『北海道産直牛』を飼育しているのは道内の3つの産直産地。そこで大切にされているのは「薬剤に頼らない」飼育です。一般的な飼育方法においては、病気予防や栄養吸収の効率をよくするため、約18カ月齢の出荷直前まで飼料に抗生物質を添加することが広く行われています。しかし、『北海道産直牛』では10カ月齢以降、飼料には抗生物質を使用していません。そのために、手間を惜しまない健康管理を行っています。生産者は、毎日数時間かけて牛舎を見回ります。飼料をしっかり食べているか、顔つきはしっかりしているか、目は濁っていないかと、ていねいに観察。薬剤に頼らない飼育を実現するには、文字通り一頭一頭との真剣な向き合いが必要です。『北海道産直牛』は効率を優先するのではなく、リラックスした状態で自然な栄養吸収を促すことを重視。ストレスを減らすゆったりとした環境で飼育されています。

牧草の自家栽培にもチャレンジ。地元産の飼料をできるだけ使用。

年間約1600頭の肉牛の肥育を行う産地のひとつ、榎本農場。ここでは牛たちが出すふん尿も資源として活用しています。榎本農場は2010年、敷地内にふん尿の堆肥化施設を建設。できた堆肥は、まずは牛舎の床に敷く「敷料」として使用されています。乾かせば数回、敷料としてリサイクルできる堆肥。その後は、牛の飼料となる、牧草や農作物を育てる際の肥料になります。

榎本農場の榎本裕太さんは「繰り返し敷料に使うことで、さらに発酵が進み、質のよい堆肥になります。それを畑にまけば作物のできもよくなり、それがまた牛たちの飼料になる。好循環ですよね」と語ります。また、榎本農場ではそうした工夫も交えて牛の飼料である牧草の9割ほどを自家栽培。ほかにも地元で発生する規格外の小麦や大豆の皮を配合飼料の一部に取り入れるなど、飼料を輸入に頼らないための試みも行っています。

飼料にこだわり、牛の健康を第一に飼育。

『北海道産直牛』は赤身主体の肉質が特徴のホルスタイン種などの乳用種で、比較的あっさりとした味わいです。おいしい肉を作るために、牛の健康を第一に考え、広々とした牛舎でできるかぎり牛たちにストレスをかけずに飼育しています。榎本農場では、父・實男さんの「効率を追い、単に太らせようとするのではなく、健康に育てた牛こそおいしい」という肉牛生産にかける思いを、息子である裕太さんが受け継いで生産を行っています。この健康に育てられた牛ならではの赤身肉のうまみを、ぜひお試しください。
※加工品の一部では『こんせん72牛乳』(産直産地)の雌牛を使う場合があります。

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