生協の宅配

パルシステム埼玉の学習会などの案内が載っているチラシで、商品開発チームのメンバーを募集しているのを見て知ったのがきっかけです。「商品開発もできるんだ～！」という驚きがありました。4月から活動が始まって、最初は商品のコンセプトやターゲットをみんなで決めました。出た意見は商品メーカー側に伝えていただいて、今日は商品メーカーが考えた3つの試作品を食べ比べします。

試食用の調理は自分たちで。実際に作ると気づくことも多くて、パルシステムの職員（左）とも相談しつつ商品づくりに反映します

「私の好み」じゃなく
「みんなが欲しい」ものを考える

3つの試作品の中からどの味や具材がいいか決めていくんですが、とても悩みます。私は関西出身なのでうどんに好みがあるんですけど、試作品の意見を出すときは「使う人がどう思うか」に立ち返っています。カタログを見た人が「これ使いたい！」と思って手に取ってほしいので。この価格ならこのボリュームだよねとか、私は薄味が好きだけど満足感を考えたらこうだよねとか。むずかしいですが、やりがいがありますね。

どの試食品がいちばんコンセプトに合うか多数決。このときは全員の意見が一致しました！

いろいろな人の思い
裏側を知る醍醐味

メンバーそれぞれ、気づく視点が違っておもしろいです。食べやすさの意見だったり、添加物にどういうものが使われているか質問が出たり、いろいろな意見があって「なるほど！」と思うことも多いです。最後にみんなの意見をしぼっていくのは大変ですが、うまくパルシステム職員にまとめていただいたりして（笑）。完成までまだかかるので、でき上がりが楽しみです。

※取材は開発中の2022年10月時点のものです。

「オンライン参加で月1回なら、私にもできそう！」と、2021年度にこの『お～い！いわし味つけ缶』の商品開発チームに参加しました。缶詰はたまに食べていましたが、こんなにいわし缶のことを考えたのは初めてでしたね。メンバーや商品担当者さんといっしょに、商品メーカー側で考えてもらった試作品を食べて議論して、最終的にシンプルな味付けが長く使いやすいだろうと「しょうゆ味」に決めました。味付けは本当に最後まで迷って、議論が白熱しました。

にんにく味やしょうが味、いろいろないわし缶を食べ比べました。もう食べなくて充分と思うくらい（笑）。だからこそ、納得のでき栄えです

缶汁まで使えるのは
すごくいいところ

しょうゆと砂糖を使ったシンプルな味付けなので、料理にも使いやすいです。この缶詰を使ったレシピもメンバーで意見を出し合い、チラシで紹介したりしました。うちではチャーハンとサラダのドレッシングが鉄板！ 缶汁も味付けに使っています。

チャーハンはいわしの脂で食べごたえが出るんです。ドレッシングはマヨネーズと缶汁などを混ぜてさっぱり食べられますよ

もともとパルシステムにあった「やさい豆」が大好きで、だからこのリニューアル品開発チームに応募して参加が決まったのはうれしかったですね。チームメンバーはみんな女性でしたが、ぼくのようなひとり暮らしの男性もこれからは増えてくると思うので、おいしくて便利な惣菜は欲しいという気持ちで頑張りました。

三食ごはん派で、「やさい豆」は常備菜。いろいろ具材が入っている煮豆は手作りが大変なので、とても助かります

具を大きくし、素材が生きる
味わいになって大満足

幅広い年代に利用してもらいたかったので、「子どもの食べやすさ」も大切にして味わいや具材についてはメンバーや商品メーカーと意見を交わしました。具材の人参とごぼうのサイズを大きくしたのも、工夫のひとつ。箸でつまみやすいようになりましたし、従来品よりも素材の味がしっかり感じられるようになりました。そこが愛用者のぼくとしても満足いく点。自信をもっておすすめできます。